【がんが進行した高齢者では、抗がん剤を使っても効果がない可能性を示す分析結果が出た】
やっと、厚生労働省も、抗がん剤が効かないと認めました。
しかし、アメリカでは、2005年、世界保健機構(WHO)の
下部機関、国際がん研究機関(IARC)の報告で、
悪性リンパ腫、白血病、乳癌、肺癌などに
使われる抗がん剤、シクロフォスファミド
の発ガン性がアスベストと同ランクに位置
ずけられると発表しています。
シクロフォスファミドだけでなく、
免疫抑制剤のアザチオプリン、骨髄腫治療薬の
メルファラン、白金製剤のシスプラチン、
抗生物質ドキソルビシン、植物由来の
エトポシドなども程度はちがっても同じ。
日本は、あまりにも、対応が遅すぎます。
私も、がんの患者さん個人相談をたくさんやってきましたが、
これまで、抗がん剤を使って、死期を早めた患者さんのことを思うと、やりきれないです。
医療現場では、体内で薬を分解する機能が下がった
高齢のがん患者には、若者より量を減らすなどして抗がん剤を使う。
副作用で体が弱りやすく、抱えている他の病気にも
配慮する必要がある。こうした中で、
抗がん剤による延命効果がどの程度あるのか、
これまで十分な情報がなかった。
今回、このような記事が発表されても、
医療現場では、医師も当たり前のように
抗がん剤を使うと思います。
そして、しばらく経つと、この情報も、
薄れて、忘れていくのかなと思います。
そういった意味では、抗がん剤は使いたくはないです。
読売新聞記事↓
https://goo.gl/dhH3dU