2回の爆発事件と暴力逮捕、3大栄養素発見者

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リービッヒ。1803年5月12日〜1873年4月18日

1803 年息子として生まれました。

リービッヒは、タンパク質、脂質、糖質の栄養素の
問題に正面から取り組んだ最初の化学者です。

偉大な研究者であることは間違いないですが、

2回も爆発事故を起こし、学校は退学、

町の住民と衝突した際に暴力を振るって逮捕されています。

リービッヒの生い立ちと功績について書いていきます。

リービッヒが生まれたドイツ、ダルムシュタットは、

ヘッセン大公国の首都であり、宮廷所在地でもありました。

宮廷図書館には大人向けの化学関連書籍がそろっており、
学校の勉強よりも化学に興味があったため、図書館に通い詰めで

学校にあまり行かなかった。だから、成績もよくなかった。

彼は、中学校に雷酸水銀(起爆薬の材料で、
水銀を濃硝酸に溶かし,エタノールを加えたもので

加熱、衝撃、摩擦によって激しく爆発する。)

工業用雷管として広く使用されてきたが,
現在ではほとんど用いられない。

を持って行って実験、それが爆発を起こし、
退学させられてしまいます。リービッヒ14歳のことです。

そこで彼は、父の知り合いの薬剤師のもとで
徒弟として住み込むことになった。

居室として与えられた屋根裏部屋で、
懲りもせず雷酸塩の実験を続けていました。
しかし、また爆発事故を起こしてしまい、
追い出されて実家へ帰されます。

その後、1820年、奨学金を受け、
新設されたばかりのドイツのボン大学に入学。

なぜ、この大学に入りたかったのかというと、
教師であるカール・カストナーが雷酸塩の研究を続けており

無機化合物の分析法について学びたいと考えていた
(どれだけ、雷酸塩の研究に執念もやしとるねん)

しかし、カストナーがこのテーマに明るくなかったため

リービッヒは失望し、やがて学生運動

に身を投じて行きます。そして町の住民と衝突した際に、
暴力を振るったために逮捕されています。

ハチャメチャな、リービッヒですが、化学だけは、
他の学問より成績が良かった。

好きこそ、なんとかですね。

その後、科学者であるフンボルトが彼の有益な素質を認め、
ドイツの地方都市にあるギーセン大学に助教授として推薦で入ります。

やがて、教授に昇進し、類い稀な政治力を

発揮しギーセン大学に大研究所を建設します。

当時、偏った化学の授業内容を改善させ、
化学分析の応用や改良を行う教育計画を創案して
学生をトレーニングしました。

このリービッヒの研究室は国際的に名声を博し、
各国から優秀な学生が集まって活況した。

その結果、食物の主成分はタンパク質、脂質、糖質
である事があきらかになりました。

1842年、研究結果をまとめた著書「動物化学」を出版。

そこには現在、三大栄養素である、タンパク質、脂質、糖質が
取り上げられ、これらの物質が動物の生命の維持に
不可欠であると述べられている。

この本には、「タンパク質は動物の肉に由来し、
体内に取り入れられると、形を変えて、
身体の筋肉組織や血液になる。

糖質は植物に含まれ、脂質は動物の肉に含まれる。

糖質と脂質は身体の組織になる事は間違いなく、
もっぱら体内で燃焼してエネルギーになる。

この時、糖質や脂質中の炭素は炭酸ガスとして
呼気により排泄される。

以上の考えは、正しいところもあれば、
見当違いのところもあります。

当時の限られた知識からすれば、
しょうがない事なのかと思います。

リービッヒの間違い。

タンパク質からなる筋肉の分解が人間の
身体活動エネルギーの源であると
固執した考えを持っていた。

これに、誰も反論することができなかった。

リービッヒの説が間違いである事は、
医師である、エドワード・スミスも刑務所の囚人について、

労働期間と休息期間における尿中の尿素の排泄量と

呼吸中の炭酸ガスの排泄量を測定して比較した。

結果は明快にリービッヒの説を否定していた。

これは以前にラボアジエの研究でも明らかになっていた。

「リービッヒの理論に間違いを唱えたフランクランド」

フランクは、物質の燃焼による温度上昇を図るポンプ熱量

を使い、タンパク質であったアルブミンなどを入れて測定した。

このことから彼は、食品カロリー計算の始祖と言われています。

さすがのリービッヒもこの研究結果に屈服して、

友人の手紙にこう残していま。

「彼らの研究は私の理論を墓場へ送った」ときしています。

それでも、偉大な発明者、リービッヒでした。
リービッヒは植物の3大栄養素である、窒素、リン、カリの化学肥料を作った、農芸化学の父とも呼ばれています。

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